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着用アイテム
くるのシャツ/ブラウスを使ったコーディネート
こんにちは!閲覧頂きありがとうございます! いつもは古着のコーディネートが多いですが皆様から普段着も見てみたい!というお声があったので紹介したいと思います! さて、今回のコーディネートのポイントはシャツ...ではなく!...パンツ...でもなく!...スニーカー...でもなく!今回は! 「顔」 にポイントを当てて見ました! 何故今回、顔をポイントにしたかというと僕はよく周りから顔がでかいでかいと言われていて、じゃあ逆に顔をポイントにしたら?という発想から今回のポイントに決定しました! まず、写真を見ればわかると思いますが僕の頭身は4、5頭身ぐらいしかないくらい顔がでかいので少しでも足を長く見せようと身長を活かしビッグサイズのTシャツを着て腰下まで隠し、さらにその上にGUのお安いシャツを組み合わせて見ました! パンツですがこれは某リサイクルショップのワゴンセールで見つけた代物で試着してみるとこれがジャストフィットしたのでそのまま拝借し今に至ります! そして今回のスニーカーにはかなり思い出があるものになっています! ーーーーーーー小学5年、夏。 野球少年だった僕は夏休み真っ只中だったけど毎日のように朝から晩まで練習に明け暮れていた。 打って、走って、守って。練習が中盤に差し掛かると、口の中は砂まみれでじゃりじゃりと噛みしめている事が多かった。僕の頬を伝うたくさんの汗。その汗が目に浸みて前が見えなくなることも多かった。 フライが僕に向かって飛んできていつも僕の前か後ろに不時着する。メガネだっていくつ買い直したかなんてもう覚えてない。チームの中では上手くなく、逆に足を引っ張っていた方だったけど、僕はそれでも毎日練習に通っていた。 練習が終わり、仲間の各々は着替えを始める。僕はジャージに着替えボロボロのスニーカーを履く。練習が終わると保護者が迎えに来る。その中でチーム仲間の二つ上の姉も一緒にやってくる。彼女はこのチームのOGでたまに練習のアドバイスをくれたりとても面倒見が良い先輩だった。そんな先輩をみることが僕の練習の目的の一つだったりする。 僕の場合は家が近いので1人で帰っていた。でも時々練習が少し長引いてしまい、暗い時間に終わる時がある。そんなとき、いつも先輩が付き添いで一緒に帰ってくれた。帰り道の会話はとても弾んでいた。野球のことだったり、昨日見たTVの話、どんな話だって僕はとても楽しかった。 そんなある日の帰り道。先輩は僕にお古のスニーカーを譲ってくれた。どうやら僕がいつも履いているスニーカーをみていたらしい。そのスニーカーはまるで新品みたいに綺麗だった。少しぶかぶかだけど、先輩からもらったことが嬉しくて毎日履いて練習に出掛けた。 帰り道の中、先輩もそれに気づいてくれていて嬉しかった。僕は思い切って先輩に付き合っているのか聞いてみようとした。だけどいざその話をしようとすると別の話題に変えたり、先輩が一方的に話してばかりでタイミングを失ってしまい結局聞けずじまいだった。 そして、それからの練習は長引くことがなく、1人で帰ることが多かった。 夏休み最後の練習。最後というだけあって練習は夜遅くまで続いた。なんとなくそんな気がしていたのでその日の練習はとても気持ちよくできた。 先輩はあの日から練習終わりにも顔を出していなくて久しぶりに顔を見た。 帰り道。当然のように周りは暗く、先輩が付き添いで一緒に帰ってくれた。2人での帰り道で僕はやっぱり心が躍った。 髪型はゴムで縛っていた髪を下ろし、綺麗な黒髪を目立たせていた。顔も化粧をしているのかいつもより綺麗になっていた。そんないつもより綺麗な先輩と楽しく話していた。先輩からもらったスニーカーをまだ毎日履いていることとか、フライを取るのが上達してきたこと。そんな時、先輩がある話題を持ちかけた。少し頬を赤らめながら恥ずかしいそうに。先輩は僕に告げた。 その時、僕の頭は真っ白になった。 先輩に彼氏ができた。最近になってできたらしい。とても胸が苦しかった。自分に何度も言い聞かせた。それでもやっぱり納得できなかった。衝動的にもらったスニーカーを家の前の空き地の茂みに捨ててしまっていた。 自分の想いを告げようとボロボロのスニーカーを履いて先輩の家まで行き、僕の全てをぶつけた。ずっと好きだった。なんで僕じゃないのかと。すると彼女は目をそらしながら小声だが、ハッキリと僕にむかって告げた。 「だって、顔..でかいじゃない?」 盲点だった。そうだ。僕の顔は周りと比べてもすごく大きい。そんなことにも気付かず、僕は先輩が好きだった。迂闊だった。 帰り道。当然そこには僕しかいない。家の前にある空き地。そこの茂みのスニーカーを拾って帰った。