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すごく昔の話ですよ 本当に昔の話です。 僕の友達の話ですからね。 バスに乗っているときに 急激な腹痛に襲われました。 どの停留所に降りようとしても 近くにコンビニ及びトイレすらないのは 知っていました。 もう一駅、もう一駅と ギリギリの戦いで 自分を鼓舞し続けるのです。 ただある考えが思い浮かびます。 バスの中で 出てしまったら果たしてどうなるのであろうか そう思えば思うほどに 冷静さを失い、自分を境地に押し込むことになるので す。 次の停留所で 降りることをケツ意。 その停留所から300メートルも走ればコンビニに辿りつける。 ただここで限界がすぐ側まで来ている事を自覚する。 そして ここであるアイディアが閃くのです。 雪景色のなか 道路と歩道の間には 人の上背を軽く超えるほどの 雪の壁がそり立つのです。 この時、山田勝己なら諦めるでしょう。 ただその壁のおかげで 道路の車からは歩道はほぼ死角。 止むを得ず ズボンを下ろすような事があっても 車道からはその姿を見られる事はない。 そうしてバスをひとまず降りる。 数メートル走り出す。 スピードを出せるだけだす。 小走りのような競歩の様な感覚だ。 しかしその時間も束の間 あろうことか バスを降りたのは僕だけではなかった。 完全に背後を取られ ズボンを下ろす事が不可能な状況に。 参った。 「諦めかけたその時!!」 と特報王国の様なナレーションが聞こえた気がした。 また閃くのである。 自分を追い越させることで 後ろを取られることはない。 ズボンを後ろだけ下ろす。 もしくはあいつが振り返りさえしなければ 丸出しであろうと大丈夫だ。 そうこうし ややカーブを曲がると あいつの背中は見えないようになった。 これでいいんだ これで安らかな暮らしに戻れると確信した。 そう思ったときには すでに真冬のマイナスの気温のせいか お腹具合は落ち着いたのだった。 つまらぬ話と ケツ末のあっさり感を わらってくれると嬉しいです。