究極のダサさとラフさとワイルドさを極めてこそ、 これぞ漢の部屋着だ！ 本来自然界において全裸こそが正装であるが、人類の進化に則って仕方なく布切れを身に纏うこととする。 オンオフを切り替えられる真の漢こそ戦場から無事帰還できたなら、 目眩がするほどダサイ部屋着で廃人になるほど寛ごうじゃないか！ そしてまた、いざ戦場に向かうときこそ最高のパフォーマンスを発揮しようじゃないか！ やはりキャンドゥ製アクリル100%ニット帽は外せないアイテムである。 僅か三回ほど洗濯するだけで程よく穴が空いて、 夏でも使用可になるほど通気性抜群。 英語で何やら格好良いことが書いてそうな爽やか系もらい物トレーナーは度重なる洗濯により、 くたくたヨレヨレな首元とタグが引き千切れて詳細が分からないあたりが希少価値の高いヴィンテージ臭を漂わせ味わい深い。 此れまたもらい物の詳細不明な一見デニムパンツ擬きの様な柔らかいズボンは、 ベルトを使わずともウエストを縛れる紐が付いてるあたりが高級感溢れる。 そんなラフさとワイルドさと爽やかさが共存する寛ぎの中、 涼しい顔して洗濯物をカーテン代わり抜擢するセンスにもはや脱帽。 しかし、胸やけするほどのダサさの中にもさりげなくタックインと手首足首を適量露出し、ハイレヴェルなワントーンコーデに仕上げるあたり、 溢れんばかりの生まれ待ったファッションセンスを隠し切れず滲み出てしまい実に罪深い。 まるで路上でワンカップ片手に酔い潰れたホー○レスそのものだ！ なんて、口が避けても言わないように。