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もしも君の家が宙に浮いて、 僕が来て欲しい時に空を飛んでくれたなら、 電車などいらない。否、むしろ家もいらない。 君が欲しい。君だけが。 器は用意しよう。君が入れる分の。 温もりがある器を。 他に何を入れよう。 甘いお菓子。 よく眠れるようにふかふかの布団も。 飲み物は紅茶でよろしいだろうか。 暇つぶしに本でも。 難しくなくぐっすりよく眠れるような。 睡眠はバッチリさ。 まくらは二つにしよう。 一つであっても構わないが。 肌触りの良いパジャマも用意しよう。 とことん眠りにつこう。 嫌なことだって忘れるさ。 眠っている間くらいはいい夢を見よう。 夢にまで侵されたくはないさ。 君もそうだろう。 夢くらいはとっておきの素敵な夢を。 どんな夢を見よう。 ふわふわ宙に浮いて、夜景を全貌できるような。 無限に息が続いて、深海を散策できるような。 甘いお菓子をもりもり食べるような。 体重も気にしなくていいさ。 素敵だろう。 それが夢さ。 それが夢なのさ。 夢は叶わないのさ。 それでも夢は見てしまうのさ。 それだけで僕は少しばかりの希望を持って、 ウキウキと生きてられるのさ。 でもその夢が叶ってしまった時、 僕はどうも悲しくなるのさ。 おかしな話だろう。 夢は夢のままでいいのさ。 そのくらいが僕にはちょうど良いのさ。 だから君の家は飛ばないままでいいのさ。 君と一緒に眠れなくともいいのさ。 でも少しだけ君のことを考えることを許して欲しい。 何も恋焦がれるようなものじゃないのさ。 心配くらいはさせておくれよ。 居場所を探している君へ。 p.s. 今日の夜空は綺麗でした。 僕の心も少しくらいは綺麗になれたでしょうか。 p.p.s 素直に言えばもう一度。