いつもいいね&セーブいただきありがとうございますm(_ _)m 今日のかず。は、『ふたりのちいさな男の子による魔法の国への冒険ものがたりteardrop LAKE編⑤』スタイルです。 4歳になったかず。は、お友達のaoくんと、大冒険にでます！ ※cokiticaのブランドストーリーになぞらえて勝手に話を膨らませます。定期的に更新します(^-^) 「鍵」 薄暗い洞窟を進む　 ぽちゃん。。ぽちゃん。。。 洞窟は迷路のようにながく、薄明りを手探りで進むしかないようだ。 暫く進むと、トントゥ族の兄が一人しゃべり始めた。 「もうすぐ門が見えてくるよ、、、。」 「・・・・ほら。聞こえてきたでしょ。」 「門番の鳴き声が。。。」 二人は耳を澄ますと、 「小さなうめき声が聞こえてきた。」 そして同時に鼻をつまみたくなるような異臭が二人を襲った。 「なんだ、、この臭い。。」 二人は顔を覆いながら、緊張した面持ちで、先を急ぐ。 だが、朗かににその足どりは、遅くなっていた。 また、しばらく歩くと、たいまつの光が見えてきた。 「あそこが魔女への砦だよ。僕たちが案内できるのはここまで。」 「あとは、二人でなんとかしてね。」 「・・・・最後にひとつだけ、ケルベロスの弱点を教えてあげる。」 「それは、、、、」 そう言いかけた瞬間。 「グゥォオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！」 という雄叫びとともに、目の血走った全長20ｍもあろう、巨大な番犬ケルベロスが4人に向かって突進してきた。 「兄ちゃんまずい。早く逃げなきゃ！！！！。僕たちまで食べられちゃうよ！！！」 「二入とも！弱点は、“音”だ！！・・・・・」そう言い残すと二人のトントゥは消えていなくなってしまった。 「音！！！？」 二人は、襲い掛かるケルベロスの猛追を交わしながら、音の答えを考えた。 「・・・・・・・・・・・・かず。くん、僕にいいアイデアがある！キャリ―ンちゃん琴に変化できるかな！？」 「・・・・もちろん！」そういうとキャリーンはきれいな白い琴に変化した。 aoの目つきが変わった。 「さぁ来い！！！ケルベロス。僕はお前なんて怖くなんかないぞ！！僕たちは何があってもここを通らなければならないんだ！」 そう自分に強く言い聞かせると、aoは、ブルブルと震える足を大きく広げ、向かいくるケルベロスを睨んだ。 そして、大きく深呼吸すると、『キャリーンの琴』を弾き始めた。 「・・・・・♪～♪～～♪♪♪♪～♪～～♪♪♪♪～♪～～♪♪♪」 「♪～♪～～♪♪♪♪～♪～～♪♪♪♪～♪～～♪♪♪♪♪～♪～～♪♪」 透き通るような音色が洞窟内全体に響き渡る。 そして、その音は、洞窟内で反響し合っている。 「ヴォオォオオオオオオォォォオオオオオオオォオオオォォォ」 「グググググググググゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・」 突進してきた、ケルベロスはそのまま大きな巨体を岩壁にぶつけ倒れてしまった。 「・・・やや　やったよ！かず。くん！！！！」 「すごいよ！すごい！aoくん！！！」 汗まみれで泣きじゃくるaoは、涙をぬぐった。 「早く鍵を取らなきゃ・・・・」 ケルベロスの鍵に手を差し伸べたその瞬間 「aoくんあぶない！！！！！！」かず。が叫んだ。 「ガラッガガラッガガ！！！ガラッガガラッガガ！！！ラッガガ！！！」 ケルベロスが体当たりした洞窟が崩れ始めた。 「かず。くん鍵――――――！！！！」 aoは、かず。に向かって門の鍵を投げた。 一瞬の出来事だった。 二人の間には、崩れた岩で、人ひとり通ることするできない壁が出来てしまった。 「・・・・・・・・・・・かず。くん聞こえるかい！？僕は大丈夫だから！先に進んで！！」 「はやく姫を！」 「いや・・・・でも・・・・。」 「かず。くんが姫を助けるんだ！！また洞窟が崩れるかもしれない！時間がない！早く！」 「・・・・・わかった！aoくん必ずまた会おう！！」 「もちろん！気を付けて！」 そう言葉を残すとかず。は、門の前に立ち、ケルベロスの鍵を使い、鉄でできた10mもあろうか大きな扉を開き始めた。 「ギギギギギギィィィィィィィィィ―――――――――――――――――」 そして、ついに門が開いた。 小さな男の子が涙に沈んだお城で ひとり泣き続ける姫を 悪い魔女の魔法から救い出す 冒険ものがたり。